電子回路/プリント基板設計を行えるEDAソフトウェアの調査と選定
以前から考えていた自作キーボードづくりのために、電子回路とプリント基板の設計を行うEDAソフトの調査を行いました。調査内容をまとめます。
電子回路/プリント基板設計を行うソフトウェアについて
電子回路/プリント基板設計を行うソフトウェアをEDA
、Electronics Design Automationと呼ぶ。
EDAの調査
ざっと調べると下記EDAが検索にヒットした。
- KiCAD
- Eagle
- Quadcept
- Fritzing
- Horizon EDA
KiCAD
自作キーボードについて調べていたときに、技術同人誌やブログで見かけたのがこのEDA。
Photosynthのエンジニアも利用しているらしい(Photosynthのブログ記事に記載されていた)。
オープンソース、かつ全ての機能を無料で使える。
同じく無料で使えるFritzingと比べると、KiCADはより高性能という印象。CERNの支援を受けている模様
Eagle(Fusion360)
CADの開発大手AutodeskのEDA。同社の3D CAD、Fusion360などとの連携機能を備えているので、同社のツールを使っている場合は便利そう。
しかし無料で使う場合は機能に制限がある。そして2026年にサポートを終了するので、今このツールを選択するのはベストではない。
Eagleの機能はFusion360に統合されているので、そちらを使うのが良いと思うが、結構価格改定とかありそうで、野良エンジニアがDIYで使うにはちょっと敷居が高いかもしれない。
Quadcept
Windowsのみの提供。日本企業によって開発されたEDA。ドキュメントがわかりやすく、ホームページをみたときの第一印象は非常によかった。
無料で使えるバージョンも有るが、すべての機能を使う場合の料金がきつそう。そして私はMac遣いなので諦めた。
Fritzing
無料ですべての機能を利用できる。
UIがカジュアルで分かりやすく、初心者でも扱いやすそう。
オンラインフォーラムがあり、今後のバージョンについて議論したり、特定の機能を追加するよう開発者に要望を出すことができる。
Horizon EDA
オープンソース、かつ無料ですべての機能を利用できる。LinuxとWindowsに対応している。
選定方針
上記のソフト以外にもいろいろありキリがないので選定方針を固めることにした。
取り急ぎ下記を満たしているかで決めることにする。
- 無料で使える
- 利用者が多く情報を入手しやすい
- Macで利用可能
この基準ならKiCADかFritzingが候補かな。
まとめ
KiCADとFritzing、両方使ってみてどうするか決めようと思います。
ちなみに製造業にいたころはBSch3Vという回路図エディタを使っていました。そのころから本当に様変わりしたなとしみじみ感じました。