AWSのWorkMailをGmailで送受信するための設定方法
フリーランスになったら独自ドメインのメアドが欲しいなぁと思っていたので、WorkMailで一つ作成しました。
WorkMailはAmazonのWebサービスの一つで、独自ドメインのメールアドレスを作成し、下図のようなGUIのアプリでメールを送受信できるようになります。
わかりやすくて見た目も綺麗なのですが、スマホで使いづらいと言う問題があります。
なんとかならないかなぁと思い、Gmailで送受信できるように設定できたので、その方法をまとめます。
Gmailアカウントの作成
WorkMailのメールをGmailで送信できるようにするには、SMTPサーバーの設定をGmailアカウントに紐づける必要があります。
なので、まず適当な名前でGmailアカウントを一つ作成します。
Gmailアカウントで送信できるようにするための設定
Gmailのアカウントを作ったら、Send mail as: の項にWorkMailのメールアドレスを追加します。
- Gmailの歯車アイコンをクリック
- Settingをクリック
- Accounts and Importタブを開き
- Send mails as:の項目にあるAdd another email addressをクリック
次のようなウィンドウが開くので、 Nameにメールの表示名 、 Email address欄にWorkMailのアドレス を入力します。
次はSMTPサーバーの設定をします。
- SMTP Sercer:この3つのうちのどれか
– us-west-2(smtp.mail.us-west-2.awsapps.com)
– us-east-1(smtp.mail.us-east-1.awsapps.com)
– eu-west-1(smtp.mail.eu-west-1.awsapps.com) - Username
– WorkMailのメールアドレス - Password
– WorkMailのパスワード
ポートは465を指定します。
うまくいくと下図のような画面に遷移し、確認メールがWorkMailのアドレス宛に送信されます。
WorkMailを開き、メールに記載されている確認コードを入力するか、メールのリンクを踏んで確認作業を行います。
成功するとSend mail as: の項目にWorkMailのアドレスが追加されます。
メール送信時にデフォルトで使うアドレスの変更
Gmailアカウントのメールアドレスがデフォルトで使用されるので、それをWorkMailのアドレスになるよう、下図のように修正します。
メール送信の動作確認
メールを新規作成すると、 from 欄にGmailとWorkMailが選択できるようになります。
WorkMailとGmail両方に送ってみましたが、無事うまく行きました。
Gmailアカウントで受信できるようにするための設定
次はGmailでWorkMailのメールを受け取れるようにします。
方法としては次の2つのやり方があります。
- WorkMailで受け取ったメールをGmailのアドレスへ転送させる
- WorkMailで受け取ったメールをGmailのアドレスへリダイレクトさせる
転送の場合は返信の際に件名と宛先を修正する必要になるので、私はリダイレクトさせる方法をとりました。
以下、リダイレクトの設定方法をまとめます。
リダイレクトを行うためのポリシー設定追加
リダイレクトを行うためには、SESに対するアクションポリシーを追加する必要があります。
まずAmazon SESのコンソール画面を開き、 Domains をクリックします。
対象のメアドのドメインをクリックします。
Identity Policies の項目を開き、対象のポリシーを探して Edit Policy をクリックします。
下記のSESに対するアクションポリシーを追加します。
"Action": [
"ses:*",
"ses:SendBounce",
"ses:SendRawEmail"
]
リダイレクトするためのルールの追加
次はリダイレクトするためのルールをWorkMailに追加します。
WorkMailを開き、
- 歯車アイコンをクリック
- Email Ruleをクリック
- Newボタンをクリック
します。
次のようにルールを設定して保存します。
4.「has my name in the To box」を選択
5.「Redirect the message to …」を選択
これでWorkMailアドレス宛のメールがGmailのアカウントへリダイレクトされます。
まとめ
AWS WorkMailをGmailで送受信するための設定方法をまとめました。
これでWorkMailのメールをスマホ管理しやすくなります!やったね!
参考リンク:
- [Edit Domain Identity Policies](https://docs.aws.amazon.com/workmail/latest/adminguide/editing_domains.html)
- [Connect to Your IMAP Client Application](https://docs.aws.amazon.com/workmail/latest/userguide/using_IMAP_client.html)